ひなみ大学「社会学」の探Q(10~12月)
~私たちはどんな時代に生きているのか?~
私たちは、生まれる時代や場所を選ぶことができません。気づいた時には、特定の時と場所に生まれています。与えられた環境の中で誰もが「豊かな暮らし」を望みますが、多くの場合、その「豊かさ」はその時と場所における流行以上のものではありません。たとえば、戦後長らく日本の成人男性の常識とされてきたことのひとつが「稼げるようになったらいい車に乗る」ということですが、今日の若い男性は車を買わなくなって きています。すなわち、「いい車=豊かさの象徴」という図式は今や崩れつつあるのです。ここから、一過性の「豊かさ」を流行として他の誰かに押し付けられることなく「本当に豊かな暮らし」を手に入れるには、「豊かさとは何か」という問いに対する自分なりの答えを見つける必要があることが分かります。そのための有効なツールの宝庫が、社会現象の奥底に潜むメカニズムを暴くことを本質とする「社会学」という学問です。
1. 携帯社会:人はなぜ携帯電話を手放すことができないのか?
2. インターネット社会:インターネットによって引き起こされた最大の変化は何か?
3. 多数決社会:なぜたいていの物事は多数決で決めるのか?
4. 学歴社会:「学校の成績はよくても社会に出たら使えないヤツ」がたくさんいるのに学歴社会が終わらないのはなぜか?
5. 隔差社会:なぜこの二十年でここまでひどい「隔差社会」になってしまったのか?
6. 草食化社会:男はなぜ草食化しているのか?
7. 結婚社会:人はなぜ結婚するのか?
8. 脳死社会:なぜ心臓死ではなく脳死が「人の死」とされるようになったのか?
9. 平等社会:どんなルールを持ち込めば、男女平等は達成されるのか?
10. 個人主義社会:人はなぜ「個人の自由」にこれほど固執するのか?
11. 資本主義社会:なぜ人はお金を欲するのか?
12. 不安社会:なぜ私たちは不安を抱えて生きているのか。
<講座要項>
日時:毎週木曜 19:30~21:30(2時間)
受講料:10,000円(税別)
講師:黒川裕一
お申込み・お問い合わせ:tel/090-1947-1054 email/juku@hinami.org(ナカンダカリ)