長編第6作「写真館」

制作年 2009年

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作品化の経緯

2008年2月23日、第4作「パンドラの月」プレミア上映会のご来場者全員による投票の結果、1019本の公募アイデアの中から、見事一位を獲得。その場で作品化が決定!

概要

人物写真しか撮らない写真家がいた。しかも、スタジオから一歩も出ない。ひたすらこもり切りになり、やってきたお客さんの写真を撮る。それどころか、彼には重大な秘密があった。目が見えなかったのだ。見えない目で、彼は何を写真に収めようとしているのか。

なぜ今この作品なのか

日本の武道には、「心眼」という言葉があります。
目を閉じて心の迷いを消し去り、心の目で相手を見る。そうすると、今までに見えなかったものが見えるようになり、戦いに勝利することが出来る。
現代社会は、「視覚社会」。活字、テレビ、パソコンなど目から入ってくる情報を摂取することが、私たちの生活の土台となっています。同時に、それらの情報は私たちの目を曇らせてもいるはずです。見えるもの、見えやすいものを必死に目で追うあまり、見えなくなっているものがあるはずです。
目が見えない写真家が見ているものや見ようとしているものを通して、視覚社会だからこそ逆説的に見えなくなりがちなものが見えるようになるきっかけとなることができれば、この作品が今この瞬間に産み落とされる価値があると考えています。

映画を観てのご感想

HINAMI第6作「写真館」は、「千年映画祭2010」内でプレミア上映いたしました。
ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。

とりかたがよく、キレイに写っていた。(10代)
見終えた後明るい気持ちになった。時計屋の娘さんの心境も気になった。コウジ母のキャラクターも魅力的だった。(20代)
人を責めたくなる時、自分を省みるいい機会だなと思えました。(30代)
ストーリーと音楽、心に響きました。(30代)
レトロ感覚と現代の感覚の融合を感じました。益々熊本に革命をおこして下さい。応援しています。熊本が好きになれそうです。(40代)
楽しみにしていました。予想していたものと又違いすごく発見あり。うまくいえないけど良かった。(50代)
エンドロールの出し方や、映像がクリアーで、音が自然で良かったです。役者さんも本格的で気合が入ってました。(60代)
ストーリー性が良かった。映像もきれい。(70代)