ひなみ大学「映画論2015」の探Q(2015年7~9月)

ひなみ大学「映画論2015」の探Q(2015年7~9月)

~私たちはなぜ映画を観てしまうのか~

日本人の手によって史上初めて映画が撮影されたのは、1898年。以来、日本映画は100年余りの歴史を紡いできました。かつては「娯楽の王様」の地位を独占していた映画は今やテレビやインターネットなどにその座を脅かされ、最盛期であった1960年頃と比べると製作本数や観客動員数は大幅に減少していますが、それでもなお根強い人気を依然として誇っています。そこで、今シリーズのひなみ大学では、本当に面白い邦画を12本厳選し、「私たちはなぜ映画を観てしまうのか」、すなわち「他の娯楽には代えがたい魅力が映画のどこに潜んでいるのか」を検証しつつ、今後の日本映画の可能性を探求します。

1.「羅生門」(1950年)黒澤明
原作の「藪の中」ではなく、あえて「羅生門」というタイトルにしたのはなぜか?

2.「東京物語」(1951年)小津安二郎
作品中で最も悲劇的なことは何か?

2.「殺人狂時代」(1967年)岡本喜八
この作品は、どの映画のジャンルに入るか?

4.「殺しの烙印」(1967年)鈴木清順
なぜ、この作品のせいで鈴木清順は映画会社から解雇されたのか?

5.「家族ゲーム」(1983年)森田芳光
オープニングの「家じゅうがぴりぴり鳴ってて、すごくうるさいんだ」というモノローグは何を意味するのか?

6.「ゆきゆきて、神軍」(1987年)原一男
「生涯観た映画の中でも最高のドキュメンタリーだ」(マイケル・ムーア監督)と評される最大の理由は?

7.「となりのトトロ」(1988年)宮崎駿
宮崎駿のアニメはなぜ国民的アニメとなったのか?

8.「AKIRA」(1988年)大友克洋
なぜ最後に生き残ったのは金田なのか?

9.「ソナチネ」(1993年)北野武
「ソナチネ」というタイトルは何を意味しているのか?

10.「攻殻機動隊」(1995年)押井守
エンディングの「童のときは語ることも童のごとく」という詩の意味は?

11.「CURE」(1997年)黒沢清
最終的に主人公はCUREしたのか?

12.「冷たい熱帯魚」(2010年)園子温
この映画の最大の「突っ込みどころ」はどこか?

<講座要項>
日時:毎週木曜 19:30~21:30(2時間)
受講料:10,000円(税別)
講師:黒川裕一
お申込み・お問い合わせ:tel/090-1947-1054 email/juku@hinami.org(ナカンダカリ)

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